なぜ持ち家でなく賃貸住宅に住むのか(1)

 本稿では持ち家のデメリットについて考察します。

 私は現在、2LDKの賃貸に妻と子供2人の4人家族で住んでいます。広さ約50m2で、家賃は月12万円超。決して軽い支出ではなく、月30万円を目標としている家計の大部分を占めているのが現状です。セミリタイア実験中の現在、正直なところ非常にヘビーです。

 そんな中、知り合いにちらほらと家を建てる人が出始め、私・妻の両親からも「家は建てないのか」との質問がちょくちょく来るようになりました。子供の成長に伴いやや手狭になり、子供が「広い家に住みたいな」とつぶやくようになりました。

 が、私は現在家を建てることには否定的で、妻ともそのように話しています。2人で話し合った結果、以下のようなことが持ち家のデメリットと見えてきました。

家の値段が高すぎる

 家は場所を選ぶなどして安くしようとしても、最低3,000万円が当たり前となっています。一方で、野村総研の2017年の調査によると、純金融資産3,000万円以下のマス層が全世帯の78%を占めています(※)。これから言えることは、家は普通の人にとって極めて高すぎる買い物だということです。普通の人が10年働いてやっと資産1,000万円を達成するのに、家の値段はその3倍以上というのは、明らかに正常な市場ではないことを示しています。特に新築の場合、家の価格の3~4割が住宅販売業者の宣伝費・一般管理費にあてられているのではないかと考えています。家に、その高すぎる価格に合う価値があるとは思えません。

※下記URLより引用

https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1

住宅ローンは大きな負債である

 住宅ローンは負債であり、債務者の運用資産を著しく毀損します。金融資産500万円の人が3,000万円の住宅ローンを組んで家を買った場合、会社でいうところの債務超過(負債が資産を上回っている状態)に陥ります。ローンを組むということは、月10万円の返済が少なくとも20年以上続くことであり、その間は定常的な収入がないとたちまち家計が破綻してしまうということです。会社づとめの場合、長期の単身赴任や継続的なパワハラなど、やめたいと思ってもやめられない状況がずっと続くということです。会社の経営不振によりリストラされるかもしれず、何かの病気で働けなくなるリスクもあります。住宅ローンは普通の人にとって大きな借金であり、私は自身の住まいのためには今後とも借りないでしょう。

社会的リスクに対して脆弱

 家を買うということは、住まいが永続的に固定されることを意味します。そのことは、社会的なリスクに対して脆弱となってしまいます。大雨による冠水、地震による液状化、近隣の火事、治安の悪化、少子高齢化にともなう過疎化、あるいは子供のいじめ等、枚挙にいとまがありません。特にマンションの場合は、近隣住民との騒音トラブルなども容易に想定されます。賃貸ならば、このようなトラブルが許容できる範囲を超えた場合、引っ越すというオプションを容易に取ることができます。持ち家の価格は上記リスクが顕在化した場合には下がっていることが自明であり、売りに出しても買い手がつくことは稀でしょう。

次回は賃貸住宅のメリットについて考察します。

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