生活防衛資金を確保して株価下落リスクに備えよう
こんにちは、ヒラクです。
株価が好調ですね。
米国による追加経済対策への期待が高まったことから、昨日の米国株式市場は大幅に上昇しました。
それに伴い、本日の日本株式市場も上げているようです。
Twitterでの投資家の声でも、今後の相場を楽観視している向きが多いようでした。
私は、現在のように市場が好調なときこそ、自身の株価下落リスクに対する耐性を再確認し、十分な生活防衛資金を確保してリスクに備えることが大事と考えます。
本日の記事はこのような方を対象としています:
・生活防衛資金という概念を知らない方
・投資をコロナショック以後に始めた方
・運用資産全体に対する株式の比率が90%を越えている方
生活防衛資金とは
生活防衛資金とは、「投資家に何が起ころうと生活水準を落とさずに暮らしていけるだけの資金」のことです。
投資家には職を失うリスク、怪我をするリスク、株価下落リスクといった、長期投資を妨げる様々なリスクが常に存在します。
そのような中で、長期投資を継続していくために生活防衛資金を準備することが重要です。
一例として、「投資戦略の発想法」(木村剛著)では、生活防衛資金として「生活費2年分の現金」を「投資資金とは別に」準備することが必要と述べています。
生活費2年分は多すぎる、という方もいるでしょうが、最低でも1年分は用意して、様々なリスクに備えることが肝要です。
株価下落リスク
以降は株価下落リスクに絞って話を進めます。
皆さんは、株価下落リスクをどの程度だと捉えているでしょうか。
株価下落時の恐怖ときたら、それはものすごいものです。
コロナショックを例にしましょう。
コロナショックでは、リーマンショック以来、約12年ぶりとなる株価大暴落が発生しました。
ダウ平均株価は2020年2月12日に最高値となる29,551ドルをつけた後、3月23日の18,590ドルで底を打つまで、実に37%も下げたのです。
総資産1,000万円の人がフルインベストメントしていた場合、▲370万円となり、サラリーマンの年収に匹敵する金額が約1ヶ月で吹き飛んだことになります。
このような状況下で投資を継続することが難しいのは自明でしょう。
当時のtwitterでは、深刻なダメージを負った投資家たちの阿鼻叫喚の声が渦巻いていました。
株価下落は、投資家にとって大きなリスクとなるのです。
先程の例で、仮に生活防衛資金を400万円確保していれば、運用資産600万円の37%、▲220万円ですみました。
すべての投資家は、生活防衛資金を確保することで、株価下落リスクに備えることが重要なのです。
ヒラク家の場合
私の場合、セミリタイアしたことから、株価下落リスクに対してはさらに備える必要があります。
生活防衛資金としては、生活費3年分以上の現金を常に確保するようにしています。
コロナショックにおいて、冷静に市場を見ることができたのも、生活防衛資金を確保していたおかげです。
リバランスとは
運用資産の一部を売り買いして比率を一定に保つことをリバランスと言い、長期投資に際して重要な考え方です。
例えば、株式の目標比率60%に対して、株価の値上がりにより70%となった場合は、10%を売却することで一定に保ちます。
この考えに従い、生活防衛資金が十分でない場合は、株式を少し売却して現金比率を上げることが肝要となります。
売却に伴い、譲渡益税が発生するかもしれませんが、そのコストを負ってでも、生活防衛資金を十分に確保することが長期投資の成功の鍵になるのです。