40歳時の100万円は70歳時の100万円より価値が高いという話
こんにちは、ヒラクです。
今日で9月が終わりですね。
9月は、本稿を含め、20本の記事を書くことができました。
恐る恐るブログを始めましたが、なんとか三日坊主にならずにすみました。
今後も、肩肘張らずにお読みいただける雑記ブログとしてやって参ります。
ごゆるりとお付き合い頂ければ幸いです。
お金の価値を比較する
本題に戻ります。
40歳時の100万円と70歳時の100万円、価値が高いのはどちらでしょうか。
資産運用される方なら、40歳時の100万円の方が価値が高いと答えるでしょう。
というのも、40歳時の100万円をS&P500に一括投資し、年利5%で運用できれば、30年後の70歳時には432万円になっているからです。
私も、40歳時の100万円の方が価値が高いことに異論はありません。
しかし、お金の持つ「本質的な価値」にフォーカスすると、異なる考え方が見えてきます。
本質的な価値
お金はそれ自体、単なる数字や紙切れに過ぎず、他のサービスに変換することで、初めて価値を発揮します。
この「他のサービスに変換する価値」のことを本稿では「本質的な価値」と呼びます。
本質的な価値という視点に立つと、より、40歳時の100万円の価値が増すのです。
100万円の使い道
あなたが40歳だとして、余剰資金として100万円持っているとしましょう。
どのように使いましょうか。
前述したとおり、長期投資に充てるのも一策です。
老後が心配ですし、現在の100万円が30年後に400万円に殖えるのでしたら心強いですよね。
ところが、長期投資に充てた場合、お金の額面は増える公算が大きいですが、本質的な価値で考えると、むしろ減ってしまうのです。
なぜなら、70歳時に400万円持っていても、用途が極めて限定されるからです。
老いにより体は思うように動かないため、生活費に充てる以外の使い方は難しいでしょう。
一方で、40歳時の100万円は、様々な用途に使えます。
これは本質的な価値が高い状態と言えます。
状況が許せば、起業資金としてよし、留学資金にしても良いです。
サラリーマンならば、車を買ったり、休みの日に家族と海外旅行に行ってもいいですね。
子供が小さいうちしかできない、たくさんの思い出を作れることでしょう。
長期投資はお金の本質的な価値を毀損する
資産運用をしていると、つい、倹約、倹約し、投資資金を捻出しようと思ってしまいます。
それ自体は悪いことではありません。倹約することで、無駄な支出を抑えることは極めて重要です。
一方で、お金の持つ本質的な価値から考えるならば、投資資金を捻出したいあまり、現在の生活を我慢しすぎることは得策ではありません。
長期投資はお金の本質的な価値を毀損するからです。
老後にうなるほど金を持っていても、用途は限定され、天国までは持っていけないのです。
現在の生活に潤いを持たせることで、お金の本質的な価値を享受することが大切なのです。